縫製指導inミャンマー

山地和家子さんの場合


HITOセンター 1997年に設立発足したマンダレーHITOセンターは、王宮の北西の角に位置し、マンダレーヒルが北東に見える、とても眺望の美しい場所にあります。
 2001年に日本の草の根無償の資金で内外部を改修しました。1階は受付・ロビー・オフィス・日本紹介コーナー・ライブラリー・オーディオルームがあります。2階は日本語クラスが2教室と、縫製のクラスが1教室あります。我々日本人教員は3階で生活しています。4階には多目的ホールがあり、部活動や子供クラス、会議や行事等に広範囲に活用しています。

 では、マンダレーHITOセンターの一日をご紹介しましょう。
 朝暗いうちから鶏が鳴き、放し飼いの牛の声がします。王宮のシルエットが少し見え始めると、始発のバスが客を呼ぶ声が聞こえます。4時には向かいの店でナンを焼く香ばしい匂いがします。托鉢の僧が鐘をならしながら長い行列をつくって通り過ぎると、今度は物売りの女性の声がします。真っ赤な太陽が昇り始め、HITOセンターに朝が来ます。
楽しい食事 午前7時から午後8時半まで10クラスの日本語クラス、午前8時から午後4時までに3つの洋裁と手芸のクラスがあり、約150人の生徒が出入りをします。電話や訪れる人の応対でHITOセンターは忙しく、外では自動車やバイク・自転車・サイカー・馬車などの往来が激しく、活気に溢れています。
 夕食をいただくのは午後9時。食堂から眺めるマンダレーヒルは、電飾で飾られ美しく輝いています。満月の夜、王宮の堀に映った月をながめるのは最高です。このところ、電気は1日6時間程度しか来ないのため、明日の準備のために発電機を回し、眠るのは夜中や明け方になることがしばしばです。

 「インターネットで見た」「友達から聞いた」といって、日本人が訪ねて来られるのが嬉しく、感謝しております。現地のスタッフも日本語がわかりますし、マンダレーのことをいろいろと話をしたり、授業を見学していただいたり、日本茶をさしあげたり、少しでも旅の疲れを癒していただけるよう、そして良いたびが続けられますよう、スタッフ一同で心を配っております。HITOセンターは日本とミャンマーの人々の交流を目的として設立されましたので、みんなさんにおいでいただきスタッフや生徒とお話をしていただくことはとてもよい刺激になります。マンダレーへおこしの際は、ぜひHITOセンターにお寄り下さい。お待ちしております。

授業中の様子 私が縁あってミャンマーへ始めて訪れたのは1991年、もうかれこれ10年になります。初めの頃は、ミャンマーにあるYMCA(当時は9箇所にありました)に縫製指導者を養成するため、ボランティア貯金の援助で年に3回訪れておりました。HITOセンターが設立されてからは、ここマンダレーを拠点とし、地方の市や町・村に出張する機会に恵まれています。ミッチーナ(カチン)、カレーミョ(チン)、カヤー(モン)、トウンダー、ラシヨー、タダイシ村、アニサカン村、イエナダ村、サガ村、ヤンゴン、バゴーなどです。
 これらの町ではほとんどが障害を持っている人々を対象とし、彼らの自立を目的としています。手に障害のある人には足で踏むミシンの仕事を、足に障害のある人には手芸をと、その人のできる範囲の「物を作る作業」を、考えながら指導しています。どんなに疲れているときでも、彼らの熱意と努力そして笑顔には、こちらが励まされます。10年の間にもう30回もミャンマーと日本を往復し、一緒に喜びを分かち合った人は数百人、いや、もっとになるかもしれません。

 このような機会を与えられ、本当に感謝をしております。HITOセンターは今年で丸5年を迎えました。これからも日本語に縫製に、そして日本の文化を知ってもらう場として、さらにがんばって行きたいと思っております。

 平成14年 夏   


 

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最終更新日 2003.8.30(SAT)